ろまんくらぶ「仮面の天使」74

廊下を歩いて寝室へ入ると茉莉はベッドへ向かう。居間で健がぐっすり眠っているようなので、安心して布団にもぐり込む。しばらくして上体を起こすとサイドテーブルにのせたココアを手に持つ。ぼんやりと今日のことを反芻する。健とのことをこれからどうしたらいいのか、茉莉にはよくわからなかった。

ココアを飲み終わり、しばらくするとうとうととしてくる。布団の中に入ると、サイドランプを消す。とりあえず今夜のところは何もなく平和に眠れそうだった。そのうちに深い眠りに落ちる。

夜中になり健は目を覚ます。テレビを消すとキッチンの灯りも消す。茉莉の部屋からは物音もしないので、念の為、寝室を確かめる。そっと扉を開けると彼女がベッドでぐっすりと眠っていた。寝顔が穏やかで、やっと天使が戻ってきたのかと彼はほっとする。そのまま、またそっと扉を閉めると、寝室を離れる。平和な空気が家を包み、それだけで彼は今は満足だった。

寝室からキッチンへ戻ると、健は少しだけお酒を口にする。眠れそうだけれど、リラックスしたかった。テレビをまたつけてみるけれどもう見るものもあまりなかった。すぐテレビを消すと、居間に敷いた布団にもぐり込む。今は無理をしないで彼女の様子を見ていたかった。彼女がどうしたいのかが不安ではあったものの、無理強いすればまた問題が複雑になるだけだった。そんなことを考えているうちに、うとうととしてきて、健もぐっすりと眠りに落ちる。

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