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6月, 2023の投稿を表示しています

FGO オーディールコール導入とペーパームーン

終わりました。特に難しいこともなく、なんとなくのんびりと。 クラススコアは少しずつ上げていってます。 ペーパームーンは出撃制限がかなりあるので手持ちのサーヴァントが 殆ど活躍できなかったのは残念です。  

ろまんくらぶ「Thirteen 13ー再生ー」57

理沙が警察に行かなかったのは多少調査の助けにはなった。これで問題の一つはなんとか解決することができた。しかしそれが剛の精神状態を改善させるのには全く役立たなかった。何かがヒタヒタと彼の魂に近づいてきていた。 その影から逃れるように彼は度々あまり人気のないひっそりとした古いバーで深酒をするようになる。いつも決まってボンベイをオーダーしていた。酔い潰れながら事件の真相に近づきつつあることをどこかで意識していた。 そして店から出ると繁華街の夜が待っていた。しかしそこは徐々に空洞になっていった。ある場所はリニューアルされ活況を取り戻したが、ある種の盛場は人気も無くなっていった。かってバーには銀行家がたくさん来たものだとある店の主人はこぼしていた。バブルが崩壊した後は彼等は殆ど寄り付かなくなった。住むところすらない人々が増え、毎年厳冬に耐えかねて息を引き取っても小さなニュースになるだけだった。煌びやかな表の裏の、崩れていく世界、これが日本の現実だった。階段を下りたところにあるバーのマスターもこう語った。 「平日はさっぱり人が来なくなりましてね、、。昔は良かったんですけどね。多くの人々が来てくれて、、。そんな時代も終わったんですかね。今は金曜日位でしょうか。まあ、土日は会社がお休みなので、夜は皆さんさっさとお帰りになって店には来ないんですよ。ホラ、宅飲みってんですか、それですよ」 目に見えない「真実」に近づくほどに剛の体調は何故だか悪くなっていき、アメリカの同僚の調査官にも指摘される。 「剛、あなたも何かあるんじゃないのかしら?この間からどうもやっぱり調子がおかしいようだわ」 「何故わかる?」 「眠れないようなことを言っていたし、通信文には大きな感情の乱れがあるからよ。文章が時々長くて冗長で歯切れが悪いわ」 そう言われて、この頃、髭を剃るのも億劫になってきているのが分かる。鏡を見ても眉間にしわが寄っている。今まで過去にこんなことは一度もなかった。いつもは、真実の匂いが清々しささえ 感じさせてくれた。 それが何故、今回に限って、、。

ろまんくらぶ「Thirteen 13ー再生ー」56

 翌週の雨の晩に、公園のトイレの青白いランプの下で、赤ん坊の引きつるような鳴き声を耳にした途端に、剛は激しい嘔吐とめまいを感じ、身体を引き裂くような恐怖に襲われた。急いでその場を立ち去るが、何故そうなったのか理由は分からない。 「一体、何が起こったのか」 あるいは何が起こり始めているのか、分からなかった。日本に来てから、衣食住、肉体生活、全てにおいてアメリカとは違っている影響から、軽い身体的、精神的衰弱が時折感じられるようになり、それがやがて継続するようになっていた。その症状はなんだか徐々にひどくなっていくようだった。世界の端からバランスが崩れていくようだった。 調査はそして難航していた。 彼の体調が芳しくないことはアメリカの同僚にもやがて伝わっていった。 「I think you feel bad」 「Yeh, I can't sleep... 」 「コーヒーとか飲んでいる?」 「そうだな、結構」 「カフェイン中毒かもね」 「そんなもんなのか?」 「とりすぎは良くないかな」 「問題があるんだ、色々とね」 「調査の上での?」 「まあね」 「進んでいない?」 「ああ。もうそろそろまずい状況かもしれない」 「周囲にあなたの身分が露呈しそうとか」 「それも、心配している」 「滞在が長引いているから?」 「そうだ。それに、彼女に気づかれた」 「頭の良さそうな女性だから」 「最初はそうは思えなかったが、そういう部分を隠していたのかもしれない」 「どうするの?」 「実は、もう説明した」 「あなたが調査会社の人間だってこと!?」 「そうだ。仕方なかった」 「それでどうしたの?」 「彼女をとりあえず説得した。というか彼女は警察には行かなかった、最初から」 「そう、そうなの」 同僚は電話の向こうで考え込んでいるようだった。

お詫びです

このたび身体的な疲労にて本日の連載はお休みいたします。 お詫びいたします。よろしくお願い申し上げます。 

ろまんくらぶ「Thirteen 13ー再生ー」55

 理沙をリビングのソファに座らせると剛はキッチンから水割りを持ってくる。 「飲むと気分が落ち着くよ」 それを受け取り彼女は黙って口をつける。しばらく見ていた彼は彼女の手からグラスを受け取ると落ち着かせるように肩を撫でる。彼女を引きずり込むことになっていながら、何故か彼女に引きずられるような感じがする。彼女のどこに「俺を引っ張りこむ力があるのか」とだんだん彼は自制心が効かなくなってくる。彼女の中に存在するある種の波長との一致が原因で、彼自身を奥底から目覚めさせ、調査にも影響を及ぼしている。同時にそこから全てが崩れていくような感じがしていた。 そして、その夜、生まれて初めて剛はごくごく当たり前の想いが彼を動かしていることを感じた。生まれて初めて「愛している」と口にした。その言葉と彼女への接し方が何か深刻な色を帯びていたため、彼のその言葉を疑うことは難しかった。彼の愛の言葉には何かせっぱ詰まったものがあった。 その夜、多分、出会ってから初めて、二人は深く結びついた。二人の結びつきの中には、しかし理屈では説明できそうもない深い闇が横たわっていた。