ろまんくらぶ「Thirteen 13ー再生ー」82
その夜、剛は夫人に連絡する。 「Yes, I'll locate the article,,,そうです。近々作品の場所が判るでしょう。状況が固まってきました。私の父を殺したのが誰なのか、恐らく、店の誰か、、。そして、作品を隠したのは、その人物かあるいは周防夫人本人」 「そう、、」 そう、やはり店の人間が、、。まだ日本にあるはずだとは思っていた。持ち出された形跡はなかった。後は万一破壊されたりしていなければそれでよかった。「例のあの作品」とは、それなのだ、、。 剛の報告を受けて、夫人は急遽来日する。店の立ち入り捜査が始まるだろう。日本の捜査官や上層部には内密に状況を報告しておいた。周防美術商ということで最初は渋っていた彼等は、しかし殺人事件となれば動かざるを得なかった。ただ「あの作品」のことは彼等には伏せられたままだった。 そうして剛は来日してから初めて調査員として店の閉店間際に入った。