ろまんくらぶ「Thirteen 13ー再生ー」79
「あなたの母親はあなたを守って隠すためにあなたを公園に捨てたの。引き取りの段取りをした後で。彼女の遺書に、もしあなたがいつか帰国した時に、それを説明して欲しいと書いてあったわ。店は、あの時、息子だけでなく、店の秘密を知っている者、もちろん彼女のことも付け狙っていたから。彼女は店の人間があなたのことも手にかけると思っていた。だから」 それが本当のことだったってわけだ。剛の母から資金を得て、亜由美はアメリカ留学を果たした。それから彼女は彼をアメリカに置き去りにし、いつの間にか店に所属する「先生」になっていた。剛は亜由美を母親だと思い、しばらくの間でも、本当の母親のことを、彼を捨てた人間として憎んでいた、、。 そして、ずっと、捨てられたことから彼は、永遠に消し去ることのできない、取り除くことのできない、認識することのできない「トラウマ」を抱えていた。 それが、真実へとつながる扉に鳴った、、。 理沙の言っていた、「見えない心」の意味がうっすらと解り始める。