ろまんくらぶ「Thirteen 13ー再生ー」77
「何なの、これは!?」
瑠璃は秘書の前で週刊誌をデスクに投げつけた。
彼女と滝沢との関係が詳細に掲載され、彼女に作品を買わされたと名門美術商のスキャンダルがぶちまけられていた。それには彼女が短いスカートで彼を誘惑する仕草をしている写真が丁寧にも添えられていた。もちろんふたりがホテルの部屋に入る写真も。
瑠璃の赤い爪の指先は怒りと屈辱で細かく震えていた。
作戦がうまくいったこととは別に、思い悩んだ末、剛は夫人へ電話をかける。遠い国のコール音が確かな物ではないように響く。七回程鳴ったところで夫人が答える。彼の深刻で、沈鬱な声を聞き、何か聞く前に静かに語り出す。
「You have to find the truth, like I have to find my truth. The truth for you and me. By mean, you are my son and I am your mother」
夫人は二人が真実の探求で強く結ばれた親子であると語る。
「You already know about it?」
この事を知っていたんだろう?と剛は夫人を責める。
夫人は静かに続ける。
「あなたの父親は、私の父が調査を頼んだせいで恐らく死亡した。父は大戦中に奪われたあの作品を探していた」
剛の父は、その作品を探し出し、夫人の父へと渡す予定だった。それに伴い新たに店を開くだけの資金援助を受ける予定でもあったと藤木の日記に記載されていた。剛は夢中でページをめくった。
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