ろまんくらぶ「仮面の天使」37

健はいつの間にか、相手の父親のそういう気持ちが分かるようになってきていたので、見ているのがつらかった。でもこれ以上2人の関係に親を介入させたくはなかった。

「私が娘をおっとりと育て過ぎたから、多分」

茉莉の母も自身を責める。

健の母はお酒と食事を運んでくる。

「飲みましょう、今夜は」

「うん、、」

「そうだね」

健の父は立ち上がると息子を手招きする。書斎に2人で閉じこもる。父は今の話に全く納得していない。

「お前、何か隠してないか今回」

「隠してるよ、いっぱい。でも話す気ないよ今は」

「そうか」

「これは、俺と茉莉の問題だから。もう、親にあれこれ言われたくない。親父には悪いし、あっちには悪いけど。母さんにも、彼女の母親にも、ホント悪いけど」

「お前、婚約は、解消するんだな?」

「ああ。俺は全部一旦ゼロにしたい」

「彼女のこと、、」

「俺、彼女への気持ちがなくなったわけじゃない。でも、とにかく、今以降、あまりこの問題に周りが関わって欲しくない」

「わかった」

健の父は了承する。


2人が書斎から出てくると他の家族は既に酔っている。その晩は、みんなぐったりするまで飲み続ける。

コメント

このブログの人気の投稿

ろまんくらぶ「仮面の天使」81

ろまんくらぶ「仮面の天使」78

ろまんくらぶ「仮面の天使」83