ろまんくらぶ「仮面の天使」27

 修二は話を続ける。

「亜紀ってさ、そういう手管が上手いから。だいたいやつってちょっとボーイッシュで、さっぱりしてそうだから、俺も含めて男ってやつはすぐ彼女のこと信じてさ。だから大抵の彼氏って自分の付き合っている彼女のことやきもち焼きって勘違いする。実際には、亜紀が割り込んできて男取っちゃうんだけどね。でさ、割り込まれた女は大抵泣き寝入りでひどい目にあうんだよ」

「なんでそこまですんの?」

「ま、亜紀はすんげーエゴイストだから。そうやって彼氏乗り換えながら利用してのしあがってきたから」

健はそこでツッコミを入れる。

「で?君は?」

修二は知らず知らずの内に表情がちょっと真剣になる。

「俺は、、、俺は単なるチンピラ。だけど、その俺だけだよ、ずっと、その」

彼は少し頬を紅潮させる。

「その、、、ずっと愛してるからさ、俺は。何があってもやつがどんなにひどい人間でも、、、俺は側にいるから」

それを聞いて健は急に自分がこの目の前の男よりも下になった気がする。一見チンピラ風の修二は健よりもよっぽど女性の愛し方を知っているようだった。健は、茉莉をふって振り回し、婚約してたにも関わらず、またふって、、。彼は自分の愛がいかにも薄っぺらに感じてくる。

「で?君はどうしたいのこれから」

健は自分がこれからどう問題を解決するのかもはっきりしないまま、ただ修二が本当に望んでいることを探り出そうとする。


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