ろまんくらぶ「仮面の天使」14

友人と出てきているから、食事でもしないかと亜紀は誘ってくる。健は「ほら、亜紀はさっぱりとした女性じゃないか。なんなんだ茉莉は」とぶつくさ言い始める。

呼び出されて待ち合わせの場所へ行くと、亜紀は友人と先に着いていた。結局、健、亜紀、彼女の友人の久美の3人で焼肉を食べることになる。景気づけに生ビールで乾杯し、みんなでカルビをぱくつく。別に色気っていう訳でもないじゃないかと、健は茉莉が勘違いしていると、また彼女を子供っぽいと思う。ちょっと大人になったのは見かけだけかと少しがっかりする。

お腹がいっぱいで、いい気分になった後は、バーへ行き、そこで健はついテキーラをぐいっとあおる。それから3人でクラブへ向かう。

そこで久美は亜紀と打ち合わせたとおり、こっそりと抜け出す。出る時に、亜紀に目配せしながら、

「うまくやりなよ」

と耳打ちをする。亜紀は健と薄暗い場所で2人っきりになる。24時も過ぎるとお酒が相当まわってくる。

「あれ?彼女は?」

久美がいなくなったことに健が気づく。

「さっき帰ったよ。彼氏に呼び出されたって」

亜紀はしらばっくれる。

「そう?ま、しょうがないよ。で?君はどうするの?彼氏心配するんじゃない?」

聞かれて彼女は少し口ごもる。うまく誤魔化さないと計画がおじゃんになる。

「私?あー、うん。彼、仕事だから。しょうがないよ。理解してあげないと」

彼女のその言葉に、大人だなと健はまた茉莉と比べる。心の中で、「あ〜あ、この位、茉莉が解ってくれたらと、がっかりにちょっと幻滅が加わる。茉莉の焼きもちがだんだんうざったくなってくる。何よりも、茉莉が、健が彼女のために仕事も頑張って、マンションまで買ったのを理解していないのかと思うと、無性にイライラして腹が立ってくる。

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