ろまんくらぶ「仮面の天使」69

 茉莉と真二は買い物を済ませるとカフェで少し休む。

「私カフェオレ」

「あとブレンドで」

「かしこまりました」

店員は手早い所作でコーヒーを淹れる。

オーダーを済ませ出来上がるのを待って席に着く。やっと一息入れられる。6時位にはマンションへ戻ろうと思っていた。運ばれてきたコーヒーを飲んで、2人が店を出ようとした時、真二の電話が鳴る。健からの連絡だった。

「あ、俺、あのどんな様子なのかなと」

「大丈夫だから、早く帰ってきてよ。食事は準備しておくから」

「分かった」

茉莉はすぐに健からの連絡だと気づき、あ、帰ってくると思うと急にソワソワし始める。どうしようと、何を話したらいいのかわからないと感じている。真二は姉の挙動が不審なのでやっぱり姉は健さんのことをまだ好きなんだと考える。もう勝手にしてほしいいと、家へ戻るとさっさと食事の準備に取り掛かる。

小1時間もすると健が帰ってくる。すぐに食事にしようと、真二はセカセカと動き回る。とにかく茉莉に元気になってもらおうとソースにニンニクを効かせる。料理をテーブルに並べ、3人で卓を囲む。

食事中は茉莉はあんまり喋らないで下を向いている。時々チラチラと健や真二を見る。彼等はおしゃべりをしながら普通に食事をしている。健は時々茉莉をじっと見るが、彼女が意外と元気そうなのでホッとする。

食事が済むと、真二と健は片付けを一緒に始める。茉莉はしばらくは何もしないで、とにかく休むとように促される。

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