ろまんくらぶ「仮面の天使」68
「電話も一切出なかったんだって?」
「、、、」
真二の問いかけに茉莉は黙る。
「健さん何回もかけたって」
「、、、」
「だからさ、彼、亜紀って女性の目的が分かったみたいだよ。そんで彼女がねーちゃんにしたことも」
「でも、でも私見たもん」
「ああ、彼、彼女と関係持ったって?」
「そう。朝、マンションから出てきた。そこのベランダで見えたの、彼が彼女の肩撫でてるのが」
「それは確かにそうかもしれない。だってねえちゃんが冷たくするから」
「それはそうだけど、、、」
「まあ、あとはふたりで勝手にしてよ。俺は余計なことには首突っ込みたくない、これ以上。詳しいことはふたりで話したら?そうやって逃げてるの、悪いけど、子供っぽいよ」
「、、、」
「子供って言われたくなければ、話したら、ちゃんと。その上で相手が嫌なら仕方ないよね。それは」
言われて茉莉は何か考えている。真二はため息を吐くとお茶をまた淹れに行く。
夕方までふたりはテレビを見たり、部屋を整理したりしていた。5時前になると真二と茉莉は近所へ買い物に向かう。
「ねーちゃん何食べたいの?」
「うーんと、お肉」
「そ。じゃ、ステーキでも焼く?」
「うん。ステーキとポテトフライと、えっと」
「ハイハイ。じゃあ、今日は俺が焼くよ」
「へへ」
「全く、世話の焼けるねーちゃん。あ、イチゴも食べる?」
「うん。えーっと、クリームも」
真二は少し安心する。あんな荒れ方をしていたのに、性格が変わっている訳でもなかった。顔色も回復して元気になってきた。
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