ろまんくらぶ「仮面の天使」56

 健もシャワーをさっと浴びる。

「さてっと、どこで寝よっか」

少し考えると彼は客用布団を出し、音を立てないように、ゆっくりとそれを寝室へ入れ、茉莉の横までくる。とにかく彼女を静かに寝かせようと気を遣う。こうして見ると以前の彼女と変わらない。彼は彼女の寝顔を見ている内に安心すると、ぐっすりと眠る。彼は寝入る前に心の中で、ごめんね、を繰り返していた。

翌日、真二は教授と会う約束を取り付ける。見ると健は茉莉の横で床で寄り添うように眠っている。これで姉ちゃんのことを守ったつもりかしらんと思うと、真二はため息を吐く。

一方、気難しいことで有名な教授は意外にすんなりと面会を承諾する。真二には驚きだった。健は上と下と、隣の住人に遅くに音を立てたことを詫びて回る。真二は姉が起きるのを待つ。11時過ぎに、健と真二は簡単に食事を済ませる。とにかく彼女が興奮しないように注意しながら、病院へ運ばないとならない。茉莉は昼過ぎにやっと目を覚ます。

「あれ?えーっと、私、お酒いっぱい飲んで、それからどうしたっけ?えーっと覚えてないなあ」

健と真二は少しドキドキしてじっと茉莉の様子を見ている。

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