ろまんくらぶ「仮面の天使」55

茉莉の両親がマンションを出るのを確認すると真二は健に注意する。

「今は何があったのか言ったらダメだよ。それにねーちゃんだって悪いんだから。最初はあんたとその女性が何もなかったのに、よく確認もせずにあんなに疑って、、。だからとにかく一緒になっちゃえばいいんだよ。その内に頃合いを見て俺から両親に話しておくから」 

「分かった」

「とにかくさっき言ったこと忘れないでよ。変に遠慮しないでよ」

健は頷く。頷きながらも本当はどうしたらいいのか不安だった。

「で、俺、どこで寝んの?」

「あ、奥にもうひとつ部屋があるから、そこにベッドもある」

「えー、このマンション広いね」

「だって、茉莉と一緒になるためにここ買ったんだし」

「そっかー」

「風呂入る?もう遅いから」

「オッケー。じゃ、風呂借りる」

健はその間に寝室を準備する。茉莉はすやすやと眠っている。明日彼女が暴れなければいいなあと彼は思った。風呂から出てくると真二はゲスト用のパジャマを借りる。サイズは少しゆとりがある位だった。

「じゃ、俺寝る。明日大変だから」

「明日って入院だろ?彼女」

怪訝そうな健。その彼に真二はキッパリと告げる。

「違う。俺、教授に会ってくる、明日」

「会ってくるって?」

「このままじゃ困るし、、、あんたも来る?」

「俺は、、、どうしたらいいのか分からない。相手が会う気なら」

「分かった。おやすみ。あ、ねーちゃん昼まで起きないから大丈夫。俺が先に起きて、あんたを起こしに行くから。8時に起きて教授に面会の約束とるから。で、11時位にはここを出て、病院へ運ぶから」

「分かった。おやすみ」

その夜、茉莉がやっと見つかったからなのか健はほっとしていた。

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