ろまんくらぶ「仮面の天使」41

「俺は、、、俺は」

「ねえちゃんと連絡とってんのかよ」

「彼女は電話に出ない。週に何回もかけてるけど」

「バカヤロー。どうにかしてくれよ。俺、俺あんなねえちゃん見てらんないよ」

たまりかねた真二は酔った勢いで健に殴りかかる。健は茉莉の父親に殴られているつもりで、黙ってそうされている。真二は健が抵抗しないので、殴るのをやめる。健は床に座り込む。真二も床にぐったりする。またビールを飲む。健は唇を軽く切ったのか少し血が出ている。

「で、どうすんだよ。で?俺、このままじゃ何するかわからないよ?あんたも、その女も、俺のねえちゃん酷い目にあわせて」

健は真二の目を真っ直ぐに見る。

「俺、彼女と、、、婚約解消したけど、別れる気はないから、、。電話じゃ埒あかないんで、会いたいんだ」

「ねえちゃんの今住んでるとこ知ってんの?」

「いや、住所は全く知らない。教えてくれない」

真二はため息を吐く。流石に姉の居所は知っていた。

「恵比寿のマンションだよ。それも結構広い」

「そんな高いとこ?」

「だろ?そこ管理費だけでも相当するらしいから」

「そんな、彼女どうやって」

「たぶん、その例の教授が払ってるんじゃないかと」

「、、、」

「これ、結構面倒くさいよ。多分、この恵比寿のここ、俺は入りにくいよ」

「じゃ、どうしたら」

「、、、」

「あのさ、彼女どっか出入りしているとことか、ないの?」

「多分、噂じゃ、クラブとか出入りしているって、結構派手な、、。かなり、メチャクチャやってるって、、。俺、実をいうと知りたくない、何も」

「そのクラブの名前だけでもわかんないかな」

「調べてみるよ。噂は出てるから色々と。たぶん、一緒に行った友達とかいるらしいし」

「頼むよ。俺、捕まえるから」

「できんの?あんたに」

「俺、今回は別れる気はないよ」

「婚約解消したのに?」

「それは俺の親とか彼女の親とか、もうこれ以上介入させたくなかっただけだから。わかる?」

「うん、それはなんとなく」

「だから、どうしても調べてくれ」

「わかった。じゃ、必ずねえちゃんを捕まえるって約束してくれ」

「必ず」

「よし、約束だよ」

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