ろまんくらぶ「Thirteen 13ー再生ー」72

 全てのことを知ってか知らずか、彼を援助し続けた女性、夫人がいた。しかし彼女はある目的を持っていた。祖父が所持していた宝石を彼女は探していた。彼女の父はふとした縁からその作品を探すのをある男性、剛の父に頼んでいた。そしてトラブルは発生した。どこから宝石を引き取ったのかわからないと言い張る店。しかしその実、作品には大戦にまつわる忌まわしい過去があった。

作品を所有していた人物は店のお得意で店の身内の関係者であり、なおかつ財界の中枢に位置する人物だったのではないか。作品が盗品であることを知りながら旧知の人物から店が買い取り、戦後その人物の財政の立て直しを手伝った。

そして作品が店に流れ込んだ。大戦が終わり、店は作品を処分できずに、ずっと隠し続けていた。それを剛の父が探り当てていた。それらの報告を夫人の父にしようとした矢先に殺された。

結果、秘密は再度、封印された。

待っていた恋人、剛の母の、来るはずだった恋人は亡くなってしまった。おそらく結婚するはずだったのでは?でも何故、二人は孤軍奮闘していたのか。剛の父の、あるいは母の両親は二人の関係に反対だったのだろうか、、。

でも

「野上さんはご両親もご兄弟も居なかったはずだから」

亜由美はそう言っていた。

「俺の母は天涯孤独だったのだろうか、、」

だから彼を捨てたのか、、?

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