ろまんくらぶ「仮面の天使」79
「何だか変ですよ?」
よほどにやけていたのか健はスタッフに注意される。
「いや、何でもない」
平静を装うと彼は仕事に取り掛かる。プログラミングを外部のエンジニアに頼むかどうか検討しないとならない。しばらく書類を精査するとコーヒーをいれに行く。今夜はなるべく早めに仕事をしまって茉莉のために買い物に行こう。そんなことばかり考えているとつい手元がお留守になり、危うくコーヒーをこぼしそうになる。
カフェでのおしゃべりを終えると、茉莉と友人達は次の授業に出るために移動する。みんなバラバラの授業だった。
「また後でね」
「うん、学食で」
「今日のランチは何かなあ」
今から食事のことが楽しみなのだった。
授業中の茉莉は真剣なのだった。素行がどうでも単位を落としたりすると面倒なので、学業に手抜きすることはあまりなかった。授業が終わると彼女はまた教授にメールしてみる。
「元気なのかな。連絡ちょうだいな」
この間のメールにも返信がなかったので、茉莉は教授の健康状態も心配なのだった。
「そうだ、教授の部屋へ行こう」
2人が付き合っていたことは秘密だったから、茉莉が教授の部屋を訪れることはまずなかった。彼女はランチの後に教授の部屋へ行くことにする。
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