ろまんくらぶ「仮面の天使」77
「今夜は何を作ろうか」
メニューを考え始めると健は何だかウキウキしてきた。とにかく茉莉に栄養をつけさせないとならないから、何かボリュームのあるものにしようと思う。
「そうだ。とんかつなんていいかもしれない」
一人暮らしが長い彼は料理は何となくできるのだった。材料を考え、冷蔵庫のストックを見る。
「小麦粉、卵、、、パン粉はないかな」
今日は会社は早めに終わらせてしまおうと考える。揚げ物は結構手間と時間がかかるし、丁寧に作らないと失敗するからだ。自分の会社だと融通が効くのが便利だとこんな時は思う。とにかく1ヶ月くらいは少なくとも彼女の食事の面倒を見てっと、、、そう思うとしっかりしなくちゃならないと感じる。
大学に着くと茉莉は広い講堂の後ろに席を見つける。彼女が座ると早速ちょっと世の中斜めに見ていそうな仲間達が集まってくる。
「ねえねえ、ひさしぶり〜。1週間以上も休むなんて珍しいね、茉莉」
「まあね。ちょっと野暮用」
「なんかあったの?」
「たいしたことじゃないけど」
「男関係?」
友人は親指をちらつかせる。
「想像にまかせる〜」
「ふうん」
「それより、今夜、遊ばない?」
「いいよ。ひまこいてるし」
「じゃ、渋谷あたりどう?」
「いいよ。ご飯どうする?」
「中華屋さんは?いつもの」
「いいよ。あそこちょー美味しいから」
「じゃ、決まり。ご飯したらクラブね」
「おけ」
2人がおしゃべりしていると授業が始める。茉莉は学問だけはしっかりと行っていた。健とのことがどうであれ、勉強だけは怠けることは意外にもなかった。
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