ろまんくらぶ「仮面の天使」52

「確かにそうだ」

「で、そのスタッフといつも夜遅くまで一緒だったんでしょ?」

「そうだね。9時とか10時とかまで」

「食事はどうしてた?」

「それは茉莉にお弁当を持ってきてもらうこともあったけれど、大概残ってるスタッフと外食してた」

「だよね。だから結構その女性スタッフと一緒。それはその人の態度がおかしければ疑うよね」

「だね。俺も迂闊だった」

「それに健さんモテるでしょう」

「どうなんだろう」

「昔から彼女もいたし」

「かも知れない」

「だから、ねえちゃんは構われていないと感じていたから、もしかして他にも誰かいるんじゃないかと」

「そっか」

「そういうところ単純だと思う。シンプル。だからもっと触れ合いとかないと、不安になるんじゃないかな」

「かも知れないね」

「かも知れないね、じゃなくて、その位気づかないのかなあ。健さんって意外と鈍感なんだね」

「申し訳ない」

「俺に謝らないでよ」

「どうしたらいいのかな」

「そんくらい自分で考えれば?」

「だよね。何だか情けない」

「仕事が忙しいのは結構だけれど、気をつけないと」

「分かった」

健は深く頷く。




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